Illustratorで作る!看板のデザインデータ作成のコツ【ファサード看板・壁面看板編】

看板のデザインデータ作成のコツ

看板デザイン会社CUVICです!

今回は看板のデザインデータ作成のコツ『ファサード看板・壁面看板編』としてまとめてみました!
(illustratorを使ったことがある方向けの記事です)

ちなみに看板のデザインデータの作り方基礎編は下記となります↓
看板のデザインデータを急に作ることになっちゃった・・・
といったお客様やこれから看板デザイナーになろう!といったお客様はぜひご覧くださいませ^^

Illustratorで作る!看板のデザインデータ作成・入稿時の注意点【基本編】

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ファサード看板とは?

店舗の入り口の上などに取り付ける、お店の顔となる看板です。様々な種類の中で、最も目立つ場所に取り付ける看板です。
お店の印象を左右するので、一目で何の店舗か分かる明確さや、雰囲気を表現したデザインが重要になります。サイズも比較的大型になります。

↓店舗正面の顔となるような看板がファサード看板となります↓
ファサード看板

ファサード看板

看板枠(フレーム)がある場合は見え寸に注意

ファサード看板など看板の四辺に看板枠(フレーム)がつく場合があります。
看板に枠がつく場合は、枠でデザインの一部が隠れてしまわないように枠の寸法を考慮してデザインをする必要があります。

看板のデザインデータ作成のコツ

見え寸(みえすん)とは?

看板本体の板の寸法を”板寸(いたすん)”と呼び、看板枠(フレーム)に隠れていない、実際に見える範囲の寸法のことを”見え寸(みえすん)”と呼びます。
見え寸は他にも”有効表示サイズ”や”表示有効寸法”などと呼ばれる場合もあります。ファサード看板・壁面看板をデザインするにあたって必要な寸法は、”板寸”と”見え寸”の2つです。

見え寸(みえすん)のガイドを引いてデザインしよう

看板のデザインデータ作成のコツ

看板の枠にデザインが隠れてしまわないように、あらかじめガイドを引いておくと便利です。
例えば、板寸(看板本体の板の寸法)が910mm×1820mmで看板の枠の巾が30mmだった場合、長方形ツールで910mm×1820mmの長方形を描き、その長方形に対して-30mmのオフセットをかけてガイドを作成します。ガイドの外にはみ出た部分はフレームに隠れてしまうので、文字などがそのガイドの外に出ないようにレイアウトしましょう。

板の原反を考慮したサイズ設定のポイント

用紙には、『A4』『B3』などの規格サイズがありますよね。看板に使用する板材にも、規格サイズがあります。
規格サイズの板のことを”原反(げんたん)”と呼びます。

ファサード看板は、設置する場所の都合でサイズが決まっている場合を除き、ある程度自由なサイズで作ることができます。
原反のサイズを知らなくてもまず問題はないですが、知っておくと、

①材料費を抑える
②分割デザインで工夫ができる

という利点があります。詳しくは以下で説明します。

看板板材(アルミ複合板)の原反サイズ一覧

板のサイズ(mm) 規格の名称 呼び方
910mm×1820mm 3×6 サブロク
1000mm×2000mm 1×2 メーター板(メーターバン)
1212mm×2424mm 4×8 シハチ
1000mm×3000mm 1×3 イチサン

※メーカーによって板のサイズが若干異なる場合があります。

看板のサイズをこの原反から切り出せる大きさにすると価格を抑えやすいです。

ちなみに弊社では看板通販サイトを運営しておりまして看板だけではなく、アルミ複合板などの看板製作に必須な材料も各種激安にて通販しております!

【例1】

看板のサイズを900×1800mmとする→サブロクの原反1枚から切り出します。

【例2】

看板のサイズを950×1800mmとする→短辺がサブロクの原反を超えるので、もう一段階大きなメーター板から切り出します。

例1と例2では看板のサイズは50mm(5センチ)しか違いませんが、例2のほうが材料費は高くなります。サイズの融通がきくのであれば、原反に収まって取りの良いサイズにすることをお勧めします。

板の分割が必要な場合のデザインのポイント

看板のデザインデータ作成のコツ

こちらの写真は、大きな看板を分割して製作し、現地で位置合わせをしながら施工をしている様子です。
※ちなみに看板の設置工事は北海道から沖縄まで全国ご対応しております!

看板板材の”分割”とは?

原反を超える大きな看板を作ると、原反で足りない分を継ぎ足して製作します。これを”分割”と呼びます。
店の壁面いっぱいの面積を占めるような大きな看板は、板を複数枚使用して、一つの大きな看板を分割して製作します。

分割は板と板の境目に注意

看板のデザインデータ作成のコツ

多くの看板は、看板用のメディア(糊付きの台紙・素材は塩ビなど)にデザインデータを出力し、手作業で板に貼っていきます。
メディア、インクともに、ある程度対候性があるものを使用し、屋外に設置できる看板を作ります。

板と板の境目に細かいデザインがのると、シートの伸縮や板の関係でずれる場合があります。
看板製作スタッフが丁寧に作業するので大きなズレが生じることはありませんが、デザインのつなぎ目は近づいて見ると分かります。
「なるべく」でいいのですが、板と板の境目に文字などがまたがないようにデザインを微調整したほうが仕上がりはきれいです。

ファサード看板・壁面看板をデザインする前に看板のサイズに着目しよう

看板デザインの内容ももちろん大切なのですが、まずは看板特有のサイズを理解しておくことが大切です。
ファサード看板は横に長くなることも多いので、紙面やwebの比率に慣れていると最初は扱いにくいかもしれません。
しかし一度しっかり作れば、他の媒体より寿命が長くなりやすい広告です。

せっかくきれいな看板デザインができても、あとから「サイズが違った!」「大きく作りすぎて設置できない!」となればレイアウトからやり直しになってしまいます。
看板のサイズで分からないことがありましたら、デザインを始める前に看板業者に聞いておくことをお勧めします。

また、弊社でデータ入稿と看板製作をされる方は、ぜひお気軽にご質問くださいませ!
よろしくお願いいたします^^

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